取引先の担当者に堕ちた金曜の夜
S子(40代前半・在宅ワーカー / 相手はR太さん(取引先の担当者)
背中の中心をそっと甘噛みされるたびに、全身がきゅうっと締まった。
熱が先に出てしまったけど、落ち着いて経緯を書く。
その先を知りたい好奇心から、止まる理由が、思いつかなかった。
夫とは、新婚の頃を最後に名前で呼ばれることも途絶えていた。
その日は寝不足で、体がやけに敏感だった気がする。
R太さんは取引先の担当者。夫を裏切ることになると、それでも視線を追ってしまう自分がいた。
なんか残業に付き合ってくれたR太さんと、二人きりになった。
消し忘れた間接照明のオレンジ色だけは、今も手放せない。
ブレーキの壊れた自分を、止められなかった。
「考えるのは、あとでいい」
額を合わせたまま、腰から下がこわばった。
指を絡めて握られ、腰がふわりと浮いた。
「今日は離さない」
ワンピースの背中のジッパーを焦らすように外され、太ももが焼けるように熱い。
ブラウスのボタンを緩められ、息が芯から蕩けた。
胸の先を焦らすようになぞられ、枕に顔をうずめた。
首筋をじっくり吸い上げられるたびに、あたしは喘ぐしかなかった。
「止めないで…は…っっ…」
「とろけ方、ずるいな」
R太さんが敏感な芽に指を沈めると、腰から下が焼けるように熱い。
耳たぶを指の腹でこね回され、気持ちよさに素直に声を上げた。
(じん…、きゅん、ぬるり)
「やっ…そんな、そこ弱いの…」
R太さんが奥をずんと突き上げると、全身が強張った。
R太さんが腰を強く打ちつけると、膝の裏がとろけそうになった。
全身が、こわばっている。
(びくびく、ぴく、ぬるり)
「ひぁっ…そんなにしないで…」
「S子、力を抜いて」
リズムよく揺さぶられ、膝の裏が震えて止まらない。
濡れた水音に頭を溶かされて、「もう無理」と甘えた声が出た。
根元まで一気に貫かれ、全身が小刻みに震えた。
「ひぁっ…そんなにしないで…!」
一気に高みへ押し上げられ、あたしは声もなく達した。
「離さないで…んっ…!」
一度きりのはずが、夫のいない昼にまた会っていた。
罪悪感と快感が、同じ場所で疼き続けている、罪悪感は消えてくれない。
冷静になると、優しさの方がたちが悪いと知った。
似たような場面で消し忘れた間接照明のオレンジ色に触れると、あの夜に一瞬で引き戻される。