元同僚がくれた淵
優奈(結婚7年目・専業主婦 / 相手は翼田さん(元同僚)
体だけのはずが、翼田さんの連絡がないと落ち着かなくなった。
後ろから書いてしまったけど、順を追って打ち明ける。
何もかもどうでもよくなって、その人の視線に、抗えなかった。
夫とは、もう何年もそばにいてもらうことも途絶えていた。
翼田さんは元同僚。近所でも噂になりかねない相手だと、何度も自分に言い聞かせた。
終電後のファミレスで始発を待つ間、二人きりになった。
なぜだか忘れられずにいるのは、指輪を外して置いたサイドテーブルの音——それだけは今も色褪せない。
淡々としていたのは、最初の数分だけだった。
「情は、いらない」
エアコンの効きが悪くて蒸し暑くて、途中でそれが妙に気になった。
指を絡めて握られ、抵抗する気力もなかった。
そっと顎を掬われ、太ももがじんと熱を持った。
ジーンズのボタンを焦らすように外され、指の先が細かく痙攣した。
背中のホックを一つずつ外され、腰から下がじんと熱を持った。
スカートのファスナーを緩められ、内ももがびくりと跳ねた。
脇腹を舌先で舐め上げられ、爪先が震えて止まらない。
背中の中心を小刻みに刺激され、私は天井を見つめたままだった。
太ももの内側をくすぐるように触れられるたびに、体の反応を他人事のように感じた。
「翼田さん…変になる…は…っ、、、」
「優奈、その顔、ぐっとくる」
腰のくびれを転がすように弄られ、思わず声がこぼれた。
膝の裏に焦らすような指先を感じて、私はただ長い息を吐いた。
敏感な芽をそっと甘噛みされるたびに、不覚にも声が漏れた。
(びくんっ、はぁっ、ふるっ)
「止まらない…ひぁっ…」
翼田さんが浅い場所を焦らすように擦ると、指先が勝手に浮き上がった。
リズムよく揺さぶられ、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、背中が強張った。
(きゅん、ぴちゃ、んっ)
「壊れちゃう…ああっ…!」
「優奈、感じてる顔、そそるね」
湿った衝突音に頭を溶かされて、感覚だけが妙に鮮明だった。
二人分の乱れた息を立てながら、腰がひくついた。
根元まで一気に貫かれ、腰から下が波打った。
「ぁ…止まらないっ」
限界が来て、私は背をのけぞらせて固まった。
「やっ…うそ、そこ弱いの、、、」
汗が引く間もなく、気づけば二度目が始まっていた。
翼田さんが濡れそぼった花びらをきつく吸い上げると、しがみつく腕に力がこもった。
鎖骨のくぼみを焦らすようになぞられるたびに、下腹の奥から力が抜けた。
肌が、強張っている。
「あっ…止めないで…!」
「優奈、声、堪らないな」
尖った乳首に焦らすような指先を感じて、つま先がとろけそうになった。
うなじに止まらない指の動きを感じて、太ももが波打った。
翼田さんが下腹部に舌を這わせると、喉の奥がこわばった。
(ぬるり、はぁっ)
「あっ…待って、そこ弱いの……」
小刻みに突き上げられ、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、こらえていたものが緩んだ。
翼田さんがリズムを上げて攻め立てると、背中がわなないた。
繋がったまま抱き起こされ、太ももが強張った。
「ひぅ…もう、頭が真っ白…」
「求め方、反則だよ」
きしむマットレスの音に頭を溶かされて、みぞおちがじんと熱を持った。
肌のぶつかる音に混じって、全身がとろけそうになった。
抜き差しを繰り返され、私は静かに目を閉じた。
(ちゅく、ぬちゅ、ぐちゅん)
「ひぁっ…して〜っ」
こらえていたものが弾けて、指先まで痺れが走った。
「翼田さん…んっ…止めないで…」
別に欲しかったものを手にして、それでも戻れる気がしない。
忘れられそうにない——きっとこの先も。
ふとした拍子に指輪を外して置いたサイドテーブルの音を目にすると、あの熱がぶり返してくる。