温泉での濡れた誘惑
NY(40代前半・会社員 / 相手は篤さん(常連の宅配ドライバー)
下腹部にぬるりとした感触を感じて、声を我慢する気なんてなかった。
つい生々しい場面から書いたけど、ここで一度、時間を戻す。
一度だけ、のつもりで——自分でも驚くほど大胆になっていた。
ってか新婚の頃を最後に、見つめ合うことが枯れていたことに、慣れてしまっていた。
ちなみに飲んでたのは角ハイ、たぶん3杯目。
篤さんは常連の宅配ドライバー。子どもに恥じない自分でいなきゃ、と唱えるのが精一杯だった。
隣に引っ越してきた篤さんの、荷ほどきを手伝った。
今でも真っ先に浮かぶのは、相手の車の、嗅ぎ慣れない芳香剤だった。
そういえばその日、スマホ機内モードのままだったんだよね。
少しだけ、相手を試すような気持ちもあった…
額を合わせたまま、あたしは彼の首に腕を回した。
髪をやさしく撫でられ、肩がきゅうっと締まった。
「NY、とろけ方、色っぽいよ」
濡れた下着をそっと脱がされ、喉の奥がびくりと跳ねた。
タイツを脱がされ、腿の付け根がぴくんと反応した。
ストッキングをずらされ、息が細かく痙攣した。
膝の裏に遠慮のない愛撫を感じて、胸の奥がきゅうっと締まった。
脇腹をじっくり吸い上げられるたびに、喉の奥がじんと熱を持った。
「イッちゃう…あっっ…」
「NY、腰つき、ずるいな」
濡れそぼった花びらに焦らすような指先を感じて、気持ちよさに素直に声を上げた。
篤さんが潤んだ奥に指を沈めると、背中がわなないた。
(こく、びくっ、きゅうっ)
「ぁ…恥ずかしい……」
湿った衝突音に頭を溶かされて、こめかみがびくりと跳ねた。
繋がったまま抱き起こされ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、指の先が甘く痺れた。
ゆっくりと押し入られると、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、うなじがとろけそうになった。
「篤さん…あっ…もう無理〜っ」
「NY、溶けそうな顔してる」
小刻みに突き上げられ、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、耳の奥が芯から蕩けた。
最奥をぐりぐりと押し上げられ、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、背中が強張った。
抜き差しを繰り返され、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、内ももが焼けるように熱い。
(ぞくり、じゅぷ)
「やっ…そんなにしないでぅ…」
こらえていたものが弾けて、熱い波がゆっくり引いていった。
「ひぁっ…そこ、焦らさないでっ」
リードされるはずが、気づけば篤さんを翻弄していた。
解放感の裏で、後ろめたさもちゃんと育っていた、罪悪感は消えてくれない。
時間が経つほど、いちばん傷ついたのは自分だった。
正直さ、似たような場面で相手の車の、嗅ぎ慣れない芳香剤を思い出すと、あの夜に一瞬で引き戻される。