忘れられないエレベーターの背徳
D子(40代半ば・パート事務 / 相手は航平さん(義理の弟の友人)
誰にも見せない渇きを抱えて——一線を越える言い訳を探していた。
求められたいという気持ちだけが、気づかないふりで蓋をしていた。
航平さんは義理の弟の友人。相手も妻子持ちだと、それでも会う口実を探している自分がいた。
残業に付き合ってくれた航平さんと、二人きりになった。
冷蔵庫のうなる音がうっすら聞こえてて、変に気が散った。
雨に濡れたコートの匂いが、あの夜と分かちがたく結びついている。
試すつもりが、試されているのは自分だった。
「そんなに欲しい?」
耳元で名前を囁かれ、腰から下がじんと熱を持った。
首筋を吸われ、胸の奥がきゅうっと締まった。
「D子、潤んだ目、全部見たくなる」
下着をはだけられ、肌が甘く痺れた。
スカートをそっと脱がされ、声がひくついた。
ワンピースをそっと脱がされ、みぞおちが芯から蕩けた。
膝の裏を転がすように弄られるたびに、声を我慢する気なんてなかった。
太ももの内側に焦らすような指先を感じて、爪先がぴくんと反応した。
「ひぅ…だめ、そこ弱いの…」
「D子、震え方、ずるいな」
航平さんが尖った乳首を手のひらで包み込むと、肩がふわりと浮いた。
下腹部をそっと甘噛みされ、肩が強張った。
背中の中心を焦らすようになぞられ、喉の奥が勝手にくねった。
(ぬちゃ、ちゅく、ぱちゅん)
「はぅ…溶けちゃうぅ…」
航平さんが根元まで一息に押し込むと、爪先が波打った。
航平さんがリズムを上げて攻め立てると、お腹の底が勝手に浮き上がった。
「航平さん…はぁっ…もう無理〜っ」
「震え方、可愛すぎる」
航平さんが根元まで一息に押し込むと、息が勝手にくねった。
航平さんが浅い場所を焦らすように擦ると、下腹の奥がこわばった。
航平さんが根元まで一息に押し込むと、膝の裏が芯から蕩けた。
(とろり、ぞくり)
「んぅ…もっと、、、」
頭の芯が痺れて、涙が一粒こぼれた。
「して…ひぅ…!」
てかさ、左手の薬指の跡に気づいたのは、ずっと後だった。
なんか罪悪感と快感が、同じ場所で疼き続けている、また会いたくなる自分がいる。
終わってみれば、失ったものの方がずっと大きかった。
似たような場面で雨に濡れたコートの匂いが耳に届くと、あの夜に一瞬で引き戻される。