秘めたジムのトレーナー
B子(20代後半・在宅ワーカー / 相手はF夫さん(ジムのトレーナー)
脇腹を焦らすようになぞられるたびに、あたしは彼の背に爪を立てた。
熱が先に出てしまったけど、冷静に振り返ってみる。
必要とされたい、だけが、私を突き動かしていた。
この家では、目を合わせることなんて途絶えていた。
F夫さんはジムのトレーナー。深入りしてはいけないと、分かっていたのに止まれなかった。
夫と喧嘩した勢いで家を出て、気づけばF夫さんに電話していた。
正直さ、他の何より焼きついて離れないのは、カーテンの隙間から差す街灯の白だ。
試すつもりが、試されているのは自分だった。
深く舌を絡められ、つま先がぴくんと反応した。
「B子、ずっとこうしたかった」
タイツをそっと脱がされ、胸の奥が焼けるように熱い。
キャミソールをずらされ、あたしはいやいやと首を振った。
耳たぶに痺れるような刺激を感じて、あたしは涙目になった。
敏感な芽を円を描くように擦られ、爪先がきゅっと縮こまった。
「あっ…うそ、深いところ、、、」
「B子、求め方、見てられないな」
F夫さんがうなじを舌先で転がすと、声がぞくりと粟立った。
腰のくびれをじっくり吸い上げられ、「もう無理」と甘えた声が出た。
鎖骨のくぼみに痺れるような刺激を感じて、耳の奥がふわりと浮いた。
(ちゅく、ぐちゅん)
「F夫さん…ひぅ…待って、もう無理っ」
ゆっくりと押し入られると、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、内ももがとろけそうになった。
肌のぶつかる音に頭を溶かされて、あたしはもっと、と素直にねだった。
声が、汗ばんでいる。
「F夫さん…ぁ…頭が真っ白〜っ」
「肌、吸いつくね」
肌のぶつかる音が響くなか、肌がびくりと跳ねた。
小刻みに突き上げられ、息がじわりと蕩けた。
後ろから深く突かれ、あたしは唇を噛みしめた。
「んぅ…うそ、もっと…」
こらえていたものが弾けて、熱い波がゆっくり引いていった。
「ふぁ…待って、もっと激しくっ…」
本気になってはいけない、と何度も自分に言い聞かせた。
正直さ、見返した気になって、それでも後悔と未練が同居している。
あとに残ったのは、優しさの方がたちが悪いと知った…
似たような場面でカーテンの隙間から差す街灯の白が蘇ると、体の奥がざわりとする。
そういえばその日、充電器を家に忘れてたんだよね。