秘密の関係、行きつけのバーの常連と
涼子(結婚3年目・専業主婦 / 相手は颯太(仮)さん(行きつけのバーの常連)
この話をすると引かれるけど、一度ちゃんと書いておく。
正直さ、歳を重ねる焦りに背中を押されて、一線を越える言い訳を探していた。
しばらく前から、二人で笑うことが途絶えていたことに、慣れてしまっていた。
颯太(仮)さんは行きつけのバーの常連。夫を裏切ることになると、分かっていたのに止まれなかった。
台風で子どもの行事が中止になり、颯太(仮)さんと時間が空いた。
まじで戻れなくなるのを、どこかで望んでいた気がする。
「今夜は戻らない」
いや、今も心臓がうるさい。
自分でも意外なほど強く残っているのは、冷めたコンビニおでんの、出汁の匂い——それだけは今も色褪せない。
髪をやさしく撫でられ、「もう無理」と甘えた声が出た。
「潤んだ目、反則だよ」
ストッキングを引き下ろされ、息から力が抜けた。
下着をそっと脱がされ、声から力が抜けた。
颯太(仮)さんが尖った乳首に唇を押し当てると、あたしはもっと、と素直にねだった。
太ももの内側に遠慮のない愛撫を感じて、腿の付け根が勝手にくねった。
「我慢できない…やっ〜っ」
「涼子、いい声だ」
首筋を激しく掻き回され、指先が細かく痙攣した。
敏感な芽をつぷりと押し開かれ、爪先が焼けるように熱い。
(ぱんっ、びくびく、ぬぷぬぷ)
「あっ…気持ちいい、、、」
颯太(仮)さんが浅い場所を焦らすように擦ると、下腹の奥が細かく痙攣した。
ベッドのきしみを立てながら、あたしは彼の首に腕を回した。
「颯太(仮)さん…ひぁっ…我慢できない、、、」
「たまらないな」
颯太(仮)さんが根元まで一息に押し込むと、みぞおちがとろけそうになった。
片脚を抱え上げられて深く繋がり、腰から下がずくずくと疼いた。
(びくんっ、ぱちゃ、びくびく)
「颯太(仮)さん…んあっ…もう、もっと激しく、、、」
声を上げる間もなく、あたしは小刻みに震え続けた。
「壊れちゃう…ああっ…」
写真の隅に、見知った顔が写っていて凍りついた。
欲しかったものを手にして、それでも誰にも打ち明けられない。
皮肉なことに、自分がいちばん割り切れていなかった。
似たような場面で冷めたコンビニおでんの、出汁の匂いに出くわすと、時効にならない何かが疼く。