行きつけのバーの常連に堕ちた真夏の夜
涼子(40代前半・会社員 / 相手は慎吾さん(行きつけのバーの常連)
その関係は、翌週あっけなく人にバレた。
順番が前後したけど、順を追って打ち明ける。
大事にされない腹いせに——後先を考えるのをやめてしまった。
ときめきたいという気持ちだけが、少しずつ膨らんでいた。
慎吾さんは行きつけのバーの常連。友人の夫でもあると、頭では分かっていた。
同窓会のあと、慎吾さんとだけ連絡を取り続けていた。
その日は少し風邪気味で、体がやけに敏感だった気がする。
今も忘れられずにいるのは、帰宅前にコンビニで買った口直しのガムが記憶の栞になっている。
流されるなんて自分らしくない、と思っていたのに。
「弱み、握られたくないの」
時計は夜中の12時前を回ってて、それだけはっきり覚えてる。
うなじに口づけられ、膝の裏が小刻みに震えた。
強く抱き寄せられ、胸の奥が芯から蕩けた。
タイツをずらされ、身をよじることしかできなかった。
肩紐を引き下ろされ、指の先がとろけそうになった。
スカートのファスナーを緩められ、いいと思ったから素直に頷いた。
慎吾さんが内ももを爪の先でなぞると、私は自分から脚を絡めた。
胸の先を熱い息でくすぐられ、うなじが細かく痙攣した。
うなじをきゅっと摘ままれ、背筋が細かく痙攣した。
(ぴく、ふるっ)
「ひぅ…やだ、奥まで来て…」
「求め方、色っぽいよ」
慎吾さんが腰のくびれに指を沈めると、「もう無理」と短く言った。
敏感な芽をくすぐるように触れられるたびに、私は遠慮なく彼にしがみついた。
慎吾さんが首筋を爪の先でなぞると、息がじわりと蕩けた。
「んぅ…やだ、恥ずかしいぅ…」
荒い息づかいに混じって、腰がわなないた。
小刻みに突き上げられ、声を殺す意味も感じなかった。
リズムよく揺さぶられ、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、うなじが勝手にくねった。
「慎吾さん…ふぁ…だめ、して〜っ」
「涼子、震え方、そそるね」
慎吾さんがゆっくりと沈み込むと、下腹の奥が焼けるように熱い。
根元まで一気に貫かれ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、私は自分から脚を絡めた。
濡れた水音が響くなか、膝の裏がこわばった。
(ぱちゃ、とくん)
「ひぅ…もう無理…!」
声を上げる間もなく、私は何も考えられなくなった。
「ひぅ…ねえ、止めないで…」
汗が引く間もなく、体位を変えられて、また奥まで導かれた。
慎吾さんが太ももの内側にそっと歯を立てると、「もっと」とだけ言った。
耳たぶを円を描くように擦られ、指の先から力が抜けた。
(こく、びくんっ、ぐちゅ)
「やっ…して、、、」
「濡れ方、堪らないな」
背中の中心をねっとりと舐められるたびに、膝が細かく痙攣した。
尖った乳首を舌先で舐め上げられ、肩が強張った。
「んぅ…奥、我慢できないっ…」
慎吾さんがゆっくりと沈み込むと、指の先がずくずくと疼いた。
濡れた水音に頭を溶かされて、腿の付け根が甘く痺れた。
最奥をぐりぐりと押し上げられ、太ももがこわばった。
(ぐちゅん、ぎゅっ)
「そこ弱いの…ぁ…!」
「涼子、もっと欲しがっていい」
慎吾さんがリズムを上げて攻め立てると、お腹の底がずくずくと疼いた。
濡れた水音を立てながら、いいと思ったから素直に頷いた。
片脚を抱え上げられて深く繋がり、ぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴り、耳の奥がきゅっと縮こまった。
「慎吾さん…ひぅ…もう、止めないで…!」
背中が大きくしなって、私は背をのけぞらせて固まった。
「慎吾さん…はぅ…お願い、止まらないぅ…」
渇きが癒えた気がして、自分を好きになれなくなった。
はっきり言うと冷静になると、満たされたぶん、渇きも深くなった。
何かの折に帰宅前にコンビニで買った口直しのガムに出くわすと、あの夜が勝手に立ち上がってくる。