後戻りできない秋の夕暮れ
菜々子ちゃん(アラフォー・パート主婦 / 相手は隆さん(夫の友人)
つらい時期にそばにいてくれた人に、止まる理由が、思いつかなかった。
ここ数年、ときめくことが途絶えていたことに、慣れてしまっていた。
隆さんは夫の友人。相手も妻子持ちだと、それでも会うと胸が跳ねた。
酔った夫を隆さんが家まで送ってきた、その夜だった。
まじで妙にはっきり思い出せるのは、昼下がりの、生活感のないホテルの静けさだった。
明日のことなんて、その瞬間はどうでもよかった。
「もう我慢しない」
額を合わせたまま、私は自分から彼を引き寄せた。
頬を包まれて、爪先がきゅうっと締まった。
「菜々子ちゃん、とろけてるの、わかる?」
シャツのボタンをそっと外され、恥ずかしげもなく腰を揺らした。
スカートを脱がされ、「もっと」と口が勝手に動いた。
敏感な芽を舌先で舐め上げられ、私は自分から唇を求めた。
鎖骨のくぼみに熱を持った舌先を感じて、内ももが甘く痺れた。
「ひぁっ…見ないでぅ…」
「菜々子ちゃん、潤んだ目、ずるいな」
内ももを熱い息でくすぐられ、肩がきゅうっと締まった。
膝の裏に熱を持った舌先を感じて、首筋がひくついた。
背中の中心をねっとりと舐められ、背筋がきゅっと縮こまった。
(ぬぷっ、こく)
「はぁっ…もう、もっと…!」
最奥をぐりぐりと押し上げられ、お腹の底が小刻みに震えた。
真上から腰を落とされ、ぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴り、肩がわなないた。
(とくん、ぞくぞく)
「ひぁっ…気持ちいいっ…」
「菜々子ちゃん、腰つき、色っぽいよ」
隆さんが最奥を抉るように穿つと、胸の奥がびくりと跳ねた。
リズムよく揺さぶられ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、背中が勝手に浮き上がった。
隆さんが根元まで一息に押し込むと、私は自分から彼を引き寄せた。
(ぬぷぬぷ、ぎゅっ、くちゅくちゅ)
「はぅ…そこ弱いの……」
一気に高みへ押し上げられ、頭の中で何かが弾けた。
「隆さん…やっ…もう無理…」
一度達しても、気づけば二度目が始まっていた。
腰のくびれをきゅっと摘ままれ、みぞおちがずくずくと疼いた。
潤んだ奥に痺れるような刺激を感じて、内ももが小刻みに震えた。
濡れそぼった花びらをつぷりと押し開かれ、「もう無理」と甘えた声が出た。
(ぱんっ、じん…)
「くぅっ…我慢できない…」
「菜々子ちゃん、反応、ぐっとくる」
隆さんが脇腹を手のひらで包み込むと、私は息を詰めた。
下腹部を舌先で舐め上げられ、肩がぴくんと反応した。
太ももの内側に遠慮のない愛撫を感じて、耳の奥がぞくりと粟立った。
(ぞくぞく、ずちゅん、くちゅ)
「あっ…恥ずかしい……」
後ろから深く突かれ、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、内ももが波打った。
ゆっくりと押し入られると、私はもっと、と素直にねだった。
隆さんが根元まで一息に押し込むと、太ももがずくずくと疼いた。
「隆さん…おかしくなる…ひぅぅ…」
「菜々子ちゃん、声、反則だよ」
湿った衝突音に頭を溶かされて、恥ずかしげもなく腰を揺らした。
隆さんがゆっくりと沈み込むと、太ももがこわばった。
隆さんがリズムを上げて攻め立てると、首筋が芯から蕩けた。
「はぅ…もっとぅ…」
頭の芯が痺れて、涙が一粒こぼれた。
「深いところ…ふぁ〜っ」
何度目かも分からない頃、彼の欲はまだ収まっていなかった。
耳たぶをゆっくり撫で上げられ、耳の奥がこわばった。
うなじを転がすように弄られ、腰から下が焼けるように熱い。
「んっ…してっ…」
「菜々子ちゃん、乱れ方、たまらないよ」
胸の先をつぷりと押し開かれ、私は彼の首に腕を回した。
隆さんが首筋にそっと歯を立てると、内ももが強張った。
「隆さん…ひぅ…溶けちゃうぅ…」
繋がったまま抱き起こされ、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、全身がきゅうっと締まった。
「んっ…深いところっ」
「菜々子ちゃん、その表情、ずるいな」
(ぴく、ぴちゅ、ぴちゃ)
「隆さん…壊れちゃう…ひぁっ……」
頭の芯が痺れて、私は何も考えられなくなった。
「んぅ…深いところ、、、」
口裏を合わせる前に、綻びが露見した。
求められる悦びを知ってしまって、それでも罪悪感は消えてくれない。
夢だったことにできない——自分でも呆れる。
ふとした拍子に昼下がりの、生活感のないホテルの静けさを思い出すと、心臓が小さく跳ねる。
スマホの充電が23%で、それだけ妙に覚えてる。