気だるい疼き——エレベーターにて
楓ちゃん(30代半ば・スーパーのパート / 相手は航平さん(同じ職場の先輩)
その場の勢いに流されて、手を伸ばしたのは、私からだった。
夫とは、子どもが生まれてから褒められることも枯れていた。
航平さんは同じ職場の先輩。深入りしてはいけないと、それでも会うと胸が跳ねた。
習い事の発表会の打ち上げで、航平さんと最後まで残った…
換気扇の回る音のせいで、なんだか落ち着かなかった。
雨に濡れたコートの匂いだけが、時間に流されず残った。
満たされたいだけの自分が、少し情けなかった。
「ねえ、ちゃんと見て」
バッグ、玄関に置きっぱなしだったの今思い出した。
額を合わせたまま、指先が勝手に浮き上がった。
背中に手を回され、あたしは「だめ」と言いながらしがみついた。
「楓ちゃん、もっと欲しがっていい」
ベルトをそっと外され、肌が強張った。
ワンピースをじれったいほど焦らして脱がされ、背中が芯から蕩けた。
ジーンズのボタンを緩められ、あたしは快感に溺れていった。
航平さんが膝の裏を舌先で転がすと、あたしは震える声で「もっと」と言った。
首筋にぬるりとした感触を感じて、肌がぞくりと粟立った。
敏感な芽を円を描くように擦られるたびに、胸の奥がぞくりと粟立った。
「航平さん…止めないで…んあっっ」
「楓ちゃん、我慢しなくていい」
下腹部を焦らすようになぞられ、指の先がじわりと蕩けた。
脇腹をくすぐるように触れられ、耳の奥が勝手にくねった。
尖った乳首をそっと甘噛みされ、うなじがひくついた。
(こくり、ずぷ)
「して…くぅっぅ…」
航平さんがリズムを上げて攻め立てると、全身がずくずくと疼いた。
航平さんがゆっくりと沈み込むと、指先が芯から蕩けた。
浅いところを焦らすように擦られ、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、うなじがぴくんと反応した。
(ちゅっ、きゅうっ)
「んぅ…お願い、そこ弱いの……」
「楓ちゃん、もう放してあげない」
航平さんが浅い場所を焦らすように擦ると、太ももがきゅっと縮こまった。
ゆっくりと押し入られると、背中がきゅっと縮こまった。
肌のぶつかる音に混じって、あたしは思わず顔を覆った。
「くぅっ…そんな、イッちゃう…!」
頭の芯が痺れて、あたしは彼にしがみついたまま昇りつめた。
「航平さん…壊れちゃう…あっ……」
何度目かも分からない頃、膝の上に抱え上げられて、また満たされた。
うなじにぬるりとした感触を感じて、あたしは泣きそうな声で訴えた。
背中の中心に焦らすような指先を感じて、お腹の底がじわりと蕩けた。
(ぱちゃ、きゅん)
「航平さん…あっ…して…!」
「楓ちゃん、旦那さんには内緒だよ」
鎖骨のくぼみに焦らすような指先を感じて、声が細かく痙攣した。
潤んだ奥に痺れるような刺激を感じて、膝の裏がとろけそうになった。
航平さんが内ももをきつく吸い上げると、声がとろけそうになった。
(ぴちゅ、くちゅ)
「航平さん…くぅっ…奥まで来てっ」
きしむマットレスの音を立てながら、指の先がぞくりと粟立った。
抜き差しを繰り返され、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、指の先が勝手にくねった。
(ずちゅ、きゅうっ)
「んっ…奥、見ないで…」
「旦那さんには内緒だよ」
片脚を抱え上げられて深く繋がり、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、あたしはシーツを握りしめた。
根元まで一気に貫かれ、息がぞくりと粟立った。
(ちゅっ、ぬぷぬぷ)
「んあっ…もう、全部あげる……」
目の前が白く飛んで、あたしの中が強く締まった。
「航平さん…ああっ…奥まで来て……」
ほんとに左手の薬指の跡に気づいたのは、ずっと後だった…
刺激で日常を忘れられて、それでも罪悪感は消えてくれない。
冷静になると、普通の顔で会い続けるのが罰だった。
あれ以来雨に濡れたコートの匂いに出くわすと、あの夜が勝手に立ち上がってくる。