N子と誠、秘密の過ち
N子(40代前半・パート主婦 / 相手は誠さん(上司)
刺激が欲しい、その飢えを、もう隠せなかった。
夫とは、この十年女として見られることも思い出せなくなっていた。
もう誠さんは上司。夫を裏切ることになると、痛いほど自覚していた。
深夜のコンビニで偶然会って、なんとなく立ち話が長くなった。
洗面台の照明がちらついてて、それだけ覚えてる。
自分でも意外なほどはっきり思い出せるのは、効きすぎた古いエアコンの冷気ばかりが、やけに残った。
主導権を握られていくのが、我慢ならなかった。
「見ないでって言ってる」
コンビニの袋、枕元に置きっぱなしだったの今思い出した。
額を合わせたまま、耳の奥がじんと熱を持った。
背中に手を回され、喉の奥が細かく痙攣した。
「腰つき、そそるね」
ブラウスのボタンを焦らすように外され、指先がじわりと蕩けた。
タイツを引き下ろされ、わたしは遠慮なく彼にしがみついた。
誠さんが耳たぶを舌先で転がすと、耳の奥が強張った。
鎖骨のくぼみをねっとりと舐められるたびに、わたしは喘ぐしかなかった。
尖った乳首を焦らすようになぞられ、肌が甘く痺れた。
背中が、うまく力が入らない。
(ぬるり、きゅうっ)
「気持ちいい…ひぁっ…!」
「N子、潤んだ目、ずるいな」
濡れそぼった花びらを小刻みに刺激され、指の先がきゅっと縮こまった。
下腹部をつぷりと押し開かれるたびに、わたしはぶっきらぼうに腰を寄せた。
敏感な芽を転がすように弄られ、耳の奥がふわりと浮いた。
(ぬるり、ぴちゅ)
「ふぁ…奥まで来て〜っ」
真上から腰を落とされ、息が甘く痺れた。
肌のぶつかる音しか聞こえないまま、指先が甘く痺れた。
背中が、小刻みに揺れている。
(ずぷ、はぁっ)
「ああっ…そこ、気持ちいい〜っ」
「全部欲しい」
後ろから深く突かれ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、下腹の奥が細かく痙攣した。
抜き差しを繰り返され、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、わたしは自分から脚を絡めた。
(とろり、ずくん)
「ひぅ…頭が真っ白っ…」
声を上げる間もなく、わたしは何も考えられなくなった。
「んっ…やだ、止まらないぅ…」
あとになって、誠さんに家庭があると知った。
喉が渇いてたのに、缶チューハイを飲み干してたのを思い出す。
満たされるほど、乾きが際立った、後悔と未練が同居している。
冷静になると、戻れない場所まで来ていた。
季節が巡って効きすぎた古いエアコンの冷気が耳に届くと、あの夜が勝手に立ち上がってくる。