痕跡、行きつけのバーの常連と
麻衣(結婚3年目・ヨガ講師 / 相手は誠(仮)さん(行きつけのバーの常連)
求められたい、だけが、私を突き動かしていた。
夫とは、子どもが生まれてから求められることもぷつりと止まっていた。
誠(仮)さんは行きつけのバーの常連。近所の目もあるのに、という縛りが、かえって甘くなった…
会社の非常階段で煙草を吸っていたら、誠(仮)さんも同じ場所に来た。
時計は夜中の12時前を回ってて、それだけはっきり覚えてる。
あれから忘れられずにいるのは、子どものお迎え時間を気にする時計の針を、行為より鮮明に覚えている。
焦らして反応を見るのが、楽しくてたまらなかった。
「もっとおねだりして?」
深く舌を絡められ、全身が細かく痙攣した。
ワンピースをそっと脱がされ、「もっと」と口が勝手に動いた。
スカートのファスナーをぷつりと外され、つい脚に力が入ってしまった。
ベルトをそっと外され、太ももが勝手に浮き上がった。
背中の中心に熱を持った舌先を感じて、腿の付け根が強張った。
潤んだ奥を指の腹でこね回され、指の先が波打った。
膝が、熱を持っている。
「んぅ…もう無理…」
「麻衣、声、そそるね」
うなじを激しく掻き回されるたびに、胸の奥が芯から蕩けた。
誠(仮)さんが脇腹を舌先で転がすと、全身がわなないた。
(ぞくぞく、ぷちゅ、ずんっ)
「誠(仮)さん…ぁ…奥、深いところ…!」
片脚を抱え上げられて深く繋がり、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、腿の付け根が細かく痙攣した。
ゆっくりと押し入られると、下腹の奥が波打った。
(ぬぷっ、ぬちゅっ、ちゅっ)
「誠(仮)さん…我慢できない…はぅぅ…」
「麻衣、濡れ方、たまらないよ」
誠(仮)さんがリズムを上げて攻め立てると、腰の奥がぞくりと粟立った。
リズムよく揺さぶられ、膝の裏がびくりと跳ねた。
(くちゅん、ずちゅん)
「奥まで来て…は…っ…!」
限界が来て、あたしは彼にしがみついたまま昇りつめた。
「誠(仮)さん…奥まで来て…やっ…」
崩れ落ちた体を、今度はあたしのほうから求めていた。
耳たぶをそっと甘噛みされるたびに、声から力が抜けた。
敏感な芽をゆっくり撫で上げられるたびに、声を我慢する気なんてなかった。
誠(仮)さんが内ももを爪の先でなぞると、指の先がわなないた。
(くぷ、ずちゅ)
「あっ…頭が真っ白…!」
「麻衣、声、我慢しないで」
誠(仮)さんが濡れそぼった花びらをきつく吸い上げると、太ももが波打った。
鎖骨のくぼみに熱を持った舌先を感じて、あたしは自分から唇を求めた。
首筋を指の腹でこね回され、腰の奥が細かく痙攣した。
(ぬぷぬぷ、ぬちゅ)
「んっ…お願い、おかしくなる…!」
後ろから深く突かれ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、声が勝手に浮き上がった。
誠(仮)さんが根元まで一息に押し込むと、ねだるように彼を見上げた。
(ぬちゅ、とろり)
「んぅ…イッちゃう…!」
「上気した肌、ずるいな」
繋がったまま抱き起こされ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、「もう無理」と甘えた声が出た。
小刻みに突き上げられ、下腹の奥がふわりと浮いた。
誠(仮)さんが腰を強く打ちつけると、下腹の奥がじわりと蕩けた。
(とろとろ、ぴちゃ)
「んっ…深いところ〜っ」
背中が大きくしなって、あたしは背をのけぞらせて固まった。
「ふぁ…止まらないっ…」
呼吸も整わないうちに、今度はあたしのほうから求めていた。
太ももの内側に痺れるような刺激を感じて、腰がわなないた。
膝の裏を小刻みに刺激されるたびに、息がぴくんと反応した。
下腹部をじっくり吸い上げられるたびに、気持ちよさに素直に声を上げた。
「誠(仮)さん…ぁ…だめ、焦らさないでっ」
「麻衣、腰つき、全部見たくなる」
胸の先をじっくり吸い上げられ、腰の奥が勝手にくねった。
腰のくびれを熱い息でくすぐられ、指の先がきゅうっと締まった。
尖った乳首に遠慮のない愛撫を感じて、肩がじわりと蕩けた。
(ずんっ、ぴちゅ、とくん)
「全部あげる…ああっっ」
一突きごとに体を揺らされ、ぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴り、あたしはもっと、と素直にねだった。
「は…っ…奥、イッちゃうっ…」
「麻衣、感じてるの、丸わかりだよ」
真上から腰を落とされ、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、あたしは自分から唇を求めた。
誠(仮)さんが根元まで一息に押し込むと、息がずくずくと疼いた。
「やっ…だめ、変になるっ…」
一気に高みへ押し上げられ、頭の中で何かが弾けた。
「やっ…深いところ…!」
あとになって、誠(仮)さんに家庭があると知った。
欲しかったものを手にして、それでも日常には戻れなかった。
抜け出せる自信がない——どうしようもなく。
で、あれ以来子どものお迎え時間を気にする時計の針に出くわすと、あの熱がぶり返してくる。