むせ返るような余韻——私の部屋にて
彩音(アラフォー・主婦 / 相手は達也さん(夫の上司)
一度だけ、のつもりで、自分でも驚くほど大胆になっていた。
この家では、褒められることなんて遠い記憶になっていた。
達也さんは夫の上司。家庭を壊せない、という縛りが、かえって甘くなった。
まじで子どもの運動会の帰り、達也さんと二人で反省会になった。
何より焼きついて離れないのは、カーテンの隙間から差す街灯の白ばかりが、やけに残った。
上着、洗面台に置きっぱなしだったの今思い出した。
試すつもりが、試されているのは自分だった。
「我慢できてる?」
ちなみに飲んでたのは白ワイン、たぶん3杯目。
首筋を吸われ、うなじが勝手にくねった。
「彩音、そんなに締めつけて」
ベルトを焦らすように外され、私はもっと、と素直にねだった。
背中のホックを外され、つま先がきゅっと縮こまった。
ジーンズのボタンを一つずつ外され、太ももが強張った。
鎖骨のくぼみをそっと甘噛みされるたびに、膝の裏が芯から蕩けた。
敏感な芽を舌先で舐め上げられ、腰から下が焼けるように熱い。
(じゅぷ、ふるり、ぴくぴく)
「達也さん…くぅっ…ねえ、止めないでぅ…」
「彩音、震え方、反則だよ」
腰のくびれを小刻みに刺激されるたびに、指の先が震えて止まらない。
膝の裏にぬるりとした感触を感じて、息がぴくんと反応した。
(ぱんっ、くぷ、きゅうっ)
「やっ…溶けちゃう〜っ」
達也さんが根元まで一息に押し込むと、恥ずかしげもなく腰を揺らした。
ゆっくりと押し入られると、ぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴り、下腹の奥が震えて止まらない。
達也さんが根元まで一息に押し込むと、背筋が焼けるように熱い。
「ああっ…頭が真っ白ぅ…」
「彩音、濡れ方、全部見たくなる」
達也さんが腰を強く打ちつけると、肌が芯から蕩けた。
最奥をぐりぐりと押し上げられ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、声がびくりと跳ねた。
浅いところを焦らすように擦られ、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、私は自分から彼を引き寄せた。
(ぬちゃ、びくんっ)
「イッちゃう…ふぁっ」
目の前が白く飛んで、私は彼の腕の中でぐったりと脱力した。
「はぁっ…もう、止まらない…!」
いやもうあとになって、達也さんに家庭があると知った。
あの数時間の私が、いちばん本当の私だった気がする、戻れる気がしない。
終わってみれば、都合のいい女になっていた。
あれ以来カーテンの隙間から差す街灯の白に触れると、体の奥がざわりとする。