溺れる友人の紹介で会った人
里穂(20代後半・専業主婦 / 相手は翔さん(友人の紹介で会った人)
共通の知人がいると分かって、血の気が引いた。
気が急いて先に言ったけど、そこに至るまでを順に話す。
正直大事にされない腹いせに——溺れる予感に目をつぶった。
はっきり言うと求められたいという気持ちだけが、澱のように溜まっていた。
コンビニの袋、枕元に置きっぱなしだったの今思い出した。
翔さんは友人の紹介で会った人。職場に知られたら終わりだと、理性では理解していた。
待ち時間に世間話をするうち、翔さんと連絡先を交換してしまった…
ちなみに飲んでたのはレモンサワー、たぶん3杯目。
不思議とはっきり思い出せるのは、半分溶けかけたコンビニのアイスだった。
流されるなんて自分らしくない、と思っていたのに。
「調子に乗らないで」
ちなみに飲んでたのはハイボール、たぶん3杯目。
額を合わせたまま、耳の奥がわなないた。
「里穂、もっと欲しいんだろ」
シャツのボタンを一つずつ外され、肩がひくついた。
ジーンズのボタンを外され、声がずくずくと疼いた。
翔さんが鎖骨のくぼみをきつく吸い上げると、腿の付け根が細かく痙攣した。
胸の先をきゅっと摘ままれるたびに、全身が焼けるように熱い。
脇腹をそっと甘噛みされ、内ももがひくついた。
耳が遠くなる。
「おかしくなる…くぅっ…」
「里穂、離れないで」
翔さんが膝の裏をきつく吸い上げると、下腹の奥が強張った。
うなじを激しく掻き回され、うなじが強張った。
背中の中心に焦らすような指先を感じて、「もっと」とだけ言った。
「全部あげる…んっっ…」
根元まで一気に貫かれ、つま先がきゅっと縮こまった。
翔さんが奥をずんと突き上げると、しがみつく腕に力がこもった。
息が、痺れている。
(じゅぷ、ぱちゃ)
「気持ちいい…はぁっっ」
「里穂、その顔、たまらない」
浅いところを焦らすように擦られ、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、あたしはもっと、とねだってしまった。
ゆっくりと押し入られると、ぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴り、感じてることを隠さなかった。
濡れた水音に頭を溶かされて、つま先がじんと熱を持った。
(ちゅく、ちゅっ)
「は…っ…うそ、もっと…」
目の前が白く飛んで、あたしは彼にしがみついたまま昇りつめた。
「ああっ…もっとっ…」
見返した気になって、後ろめたさだけが濃くなった。
それからずっと、都合のいい女になっていた…
季節が巡って半分溶けかけたコンビニのアイスを目にすると、体の奥がざわりとする。