雪の晩の戯れ
R子(30代後半・主婦 / 相手はR夫さん(サークルのOB)
スマホの通知を、見られてはいけない人に見られた。
先走って結果から書いたけど、経緯を最初から書かせてほしい。
背徳の甘さに誘われるように、その夜だけは、いい妻をやめた。
夫とは、気づけば労われることもなくなっていた。
R夫さんはサークルのOB。本能で危ないと感じる相手だと、何度も自分に言い聞かせた。
なんか待ち時間に世間話をするうち、R夫さんと連絡先を交換してしまった。
自分でも意外なほど強く残っているのは、明け方に鳴き始めた鳥の声だ。
友達には一生言えないやつ。
主導権を握っているのは自分だと、どこかで楽しんでいた。
「まだ焦らしていい?」
その日は妙にふわふわしてて、体がやけに敏感だった気がする。
背中に手を回され、爪先が勝手にくねった。
深く舌を絡められ、私は彼の背に爪を立てた。
「R子、肌、全部見たくなる」
ストッキングをじれったいほど焦らして脱がされ、腿の付け根がわなないた。
シャツのボタンを外され、喉の奥が震えて止まらない。
R夫さんが内ももを舌先で転がすと、自分の声とは思えない声が出た。
脇腹を指の腹でこね回され、膝の裏が小刻みに震えた。
(ふるり、ぬぷっ、じん…)
「やっ…止めないで…!」
「濡れ方、ぐっとくる」
鎖骨のくぼみに遠慮のない愛撫を感じて、喉の奥がぴくんと反応した。
R夫さんが潤んだ奥をきつく吸い上げると、耳の奥が震えて止まらない。
(とくん、くちゅ、じゅわ)
「ああっ…待って、見ないでっ…」
リズムよく揺さぶられ、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、うなじがひくついた。
R夫さんが浅い場所を焦らすように擦ると、腰から下が強張った。
(ぱちゃ、ぴく、ぞくり)
「は…っ…して〜っ」
「R子、もっと欲しいんだろ」
抜き差しを繰り返され、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、声が波打った。
ゆっくりと押し入られると、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、私は自分から彼を引き寄せた。
片脚を抱え上げられて深く繋がり、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、胸の奥から力が抜けた。
(ずんっ、ぴく)
「ああっ…我慢できないぅ…」
全身が硬直して、私は何も考えられなくなった。
「焦らさないで…ああっ〜っ」
都合のいい女で構わない、と思う自分が少し怖い、また会いたくなる自分がいる。
あとに残ったのは、後悔と未練が同じ顔で並んでいた。
今でも明け方に鳴き始めた鳥の声を思い出すと、あの夜が勝手に立ち上がってくる。