元同僚と、ただれた痕跡
七海(結婚3年目・在宅ワーカー / 相手は雅人(仮)さん(元同僚)
あのね、後になって、友人の家族ぐるみの付き合い相手だと知った。
そしたら後ろから書いてしまったけど、そこまでの道のりを綴る…
でさ、自分がまだ求められるのか確かめたくて——その人の視線に、抗えなかった。
気づけば私は、誰の一番でもなくなっていた。
雅人(仮)さんは元同僚。夫を裏切れない、と唱えるのが精一杯だった。
習い事の発表会の打ち上げで、雅人(仮)さんと最後まで残った。
ちなみに飲んでたのは缶チューハイ、たぶん何杯目。
不思議と手触りごと残っているのは、洗いたてのシーツの、少し硬い感触だけは、なぜか。
もっと構ってほしくて、たまらなかった…
「置いていかないで」
部屋が微妙に散らかってて、我ながらどうかと思った。
うなじに口づけられ、私は「だめ」と言いながらしがみついた。
キャミソールをそっと脱がされ、指の先がふわりと浮いた。
下着を引き下ろされ、腰が細かく痙攣した。
タイツを脱がされ、背中が焼けるように熱い。
太ももの内側を焦らすようになぞられるたびに、私は快感に溺れていった。
潤んだ奥を強く揉みしだかれるたびに、私は背をのけぞらせた。
肌が、うまく力が入らない。
(ふるっ、ぐちゅ、ぐちゅん)
「イッちゃう…んあっ……」
「七海、まだ終わらせないよ」
うなじにぬるりとした感触を感じて、腰の奥がひくついた。
内ももをねっとりと舐められ、私は泣きそうな声で訴えた。
「あっ…深いところっ」
雅人(仮)さんが浅い場所を焦らすように擦ると、気持ちを言葉にせずにいられなかった。
荒い息づかいしか聞こえないまま、膝がとろけそうになった。
「溶けちゃう…ふぁ、、、」
「隠さなくていい」
一突きごとに体を揺らされ、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、声がずくずくと疼いた。
軋むヘッドボードを立てながら、つい脚に力が入ってしまった。
最奥をぐりぐりと押し上げられ、ぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴り、指の先がぞくりと粟立った。
「雅人(仮)さん…変になる…はぁっぅ…」
限界が来て、私は声もなく達した。
「は…っ…焦らさないでっ…」
余韻に浸る間もなく、体位を変えられて、また奥まで導かれた。
尖った乳首を小刻みに刺激され、腿の付け根がこわばった。
雅人(仮)さんが胸の先を舌先で転がすと、私は震える声で「もっと」と言った。
腰が、波打っている。
「んあっ…やだ、おかしくなる……」
「七海、上気した肌、見てられないな」
雅人(仮)さんが下腹部をきつく吸い上げると、肌がとろけそうになった。
雅人(仮)さんが背中の中心に舌を這わせると、腰の奥がふわりと浮いた。
(ぞくぞく、ずちゅ)
「んぅ…もう無理っ…」
雅人(仮)さんがゆっくりと沈み込むと、私は快感に溺れていった。
片脚を抱え上げられて深く繋がり、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、お腹の底がぞくりと粟立った。
(びくんっ、ずちゅん、ずちゅ)
「ふぁ…恥ずかしい〜っ」
「七海、もう少しだけ、いい?」
抜き差しを繰り返され、腰の奥がふわりと浮いた。
雅人(仮)さんが浅い場所を焦らすように擦ると、爪先がとろけそうになった。
軋むヘッドボードに混じって、「そこ」とつい口走った。
(ぬるり、ずちゅ、ぎゅっ)
「んぅ…して…!」
こらえていたものが弾けて、熱い波がゆっくり引いていった。
「全部あげる…ああっぅ…」
求められた記憶が、日常を余計に苦しくした、誰にも打ち明けられない。
今になって思うのは、自分がいちばん割り切れていなかった。
季節が巡って洗いたてのシーツの、少し硬い感触に出くわすと、心臓が小さく跳ねる。