終電後の夜
NM(アラフォー・ヨガ講師 / 相手は隆田さん(昔の恋人)
自分を雑に扱いたい気分で、その夜だけは、いい妻をやめた。
この家では、見つめ合うことなんて消えていた。
隆田さんは昔の恋人。指輪をした身で、と自分に言うほど、逆に燃えた。
会社の花見の帰り、二次会を抜けた道が、たまたま隆田さんと同じだった…
喉が渇いてたのに、ジントニックを飲み干してたのを思い出す。
隣の部屋から漏れる、誰かの笑い声が、記憶の真ん中に居座っている。
いやもう抑えつけてきたものが、一気にあふれた。
「考えるのは、あとでいい」
髪をやさしく撫でられ、私は自分から唇を求めた。
「NM、すごく濡れてる」
タイツを引き下ろされ、指先がずくずくと疼いた。
スカートを引き下ろされ、太ももがふわりと浮いた。
下着をずらされ、指の先がじんと熱を持った。
尖った乳首にぬるりとした感触を感じて、腰から下がきゅうっと締まった。
耳たぶを強く揉みしだかれ、内ももがぞくりと粟立った。
太ももの内側を焦らすようになぞられ、胸の奥がじわりと蕩けた。
「頭が真っ白…ひぅっ」
「力を抜いて」
潤んだ奥に遠慮のない愛撫を感じて、私は自分から彼を引き寄せた。
濡れそぼった花びらに容赦のない指を感じて、気づけば彼を引き寄せていた。
脇腹を熱い息でくすぐられ、恥ずかしげもなく腰を揺らした。
「はぁっ…止めないで〜っ」
リズムよく揺さぶられ、耳の奥がわなないた。
真上から腰を落とされ、ぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴り、背筋がきゅっと縮こまった。
「あっ…恥ずかしいっ」
「NM、その顔、反則だよ」
隆田さんが浅い場所を焦らすように擦ると、首筋がとろけそうになった。
最奥をぐりぐりと押し上げられ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、私は彼の首に腕を回した。
隆田さんが腰を強く打ちつけると、声が芯から蕩けた。
「隆田さん…んあっ…我慢できない……」
頭の芯が痺れて、私はしばらく動けなかった。
「はぅ…全部あげる〜っ」
些細な嘘のほつれから、全部が引きずり出された。
満たされるほど、乾きが際立った、日常には戻れなかった。
認めたくないけれど、いちばん傷ついたのは自分だった。
あれ以来隣の部屋から漏れる、誰かの笑い声が鼻をかすめると、体の奥がざわりとする。
打ち明ける相手がいないから、ここに。