年の瀬の火遊び
M子(30代前半・スーパーのパート / 相手は隆さん(元同僚)
胸の先を小刻みに刺激されるたびに、下腹の奥がわなないた。
順番を無視して書き出したけど、冷静に振り返ってみる。
『母』でしかない毎日から、少しだけ抜け出したくて、断る理由を手放していた。
えっと、夫とは、新婚の頃を最後に女として見られることも消えていた。
隆さんは元同僚。越えてはいけない一線だと、頭では分かっていた。
夫の実家に行くのを断った週末、隆さんに会いに行った。
冷めたコンビニおでんの、出汁の匂いが、記憶の真ん中に居座っている。
うまく言葉が出なくて、ただ小さく頷くのが精一杯だった。
ちなみに飲んでたのはカシスオレンジ、たぶん2杯目。
耳元で名前を囁かれ、膝が震えて止まらない。
頬を包まれて、声が勝手にくねった。
「M子、上気した肌、可愛すぎる」
濡れた下着を脱がされ、みぞおちから力が抜けた。
ジーンズのボタンを緩められ、つま先がこわばった。
ベルトを焦らすように外され、息がびくりと跳ねた。
鎖骨のくぼみに焦らすような指先を感じて、あたしは思わず顔を隠した。
胸の先に焦らすような指先を感じて、全身がずくずくと疼いた。
(くちゅ、ちゅっ、びくんっ)
「んあっ…もう、もっと…!」
「全部、俺のものだ」
脇腹をつぷりと押し開かれ、太ももが焼けるように熱い。
首筋を強く揉みしだかれるたびに、腰から下が勝手にくねった。
膝の裏に容赦のない指を感じて、喉の奥が震えて止まらない。
(ずちゅ、ぱちゃ)
「隆さん…はぅ…止めないでっ」
後ろから深く突かれ、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、恥ずかしくて目をつぶるしかなかった。
抜き差しを繰り返され、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、あたしは身を固くした。
「んっ…そこ、イッちゃうぅ…」
「M子、その表情、ずるいな」
隆さんが浅い場所を焦らすように擦ると、しがみつく腕に力がこもった。
リズムよく揺さぶられ、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、全身が勝手にくねった。
「んあっ…うそ、そこ弱いの〜っ」
限界が来て、あたしの中が強く締まった。
「離さないで…はぁっっ」
左手の薬指の跡に気づいたのは、ずっと後だった。
見返した気になって、戻れない場所まで来てしまった…
皮肉なことに、この熱の置き場所がなかった。
似たような場面で冷めたコンビニおでんの、出汁の匂いを目にすると、無防備ではいられなくなる。