夜、行きつけの美容師と
由紀(20代後半・看護師 / 相手はY夫さん(行きつけの美容師)
翌朝、避妊を確かめ合わなかったことに血の気が引いた。
つい核心から書いたけど、経緯を最初から書かせてほしい。
求められる嬉しさに抗えず、溺れる予感に目をつぶった。
はっきり言うと気づけば、ときめくことが思い出せなくなっていたことに、慣れてしまっていた。
Y夫さんは行きつけの美容師。お互い家庭がある相手だと、分かった上で目をつぶった。
ゴミ出しで毎朝会ううちに、Y夫さんと立ち話が長くなった。
スマホの充電が8%で、それだけ妙に覚えてる。
エプロンを外したときの、妙な解放感——それが、あの夜の入り口だった。
換気扇の回る音がうっすら聞こえてて、変に気が散った。
「こんなの、どうかしてる」と何度も自分に言い聞かせた。
背中に手を回され、指の先が勝手にくねった。
肩紐を脱がされ、声を殺す意味も感じなかった。
ワンピースを脱がされ、「もっと」とだけ言った。
鎖骨のくぼみにぬるりとした感触を感じて、腿の付け根がきゅうっと締まった。
膝の裏に焦らすような指先を感じて、指先が甘く痺れた。
「ふぁ…もう無理、、、」
「由紀、溶けそうな顔してる」
胸の先をねっとりと舐められるたびに、うなじがずくずくと疼いた。
内ももをゆっくり撫で上げられるたびに、みぞおちが強張った。
(ちゅく、ぴちゅ、じゅわ)
「そこ弱いの…はぅ、、、」
Y夫さんが最奥を抉るように穿つと、胸の奥が勝手に浮き上がった。
小刻みに突き上げられ、内ももがじんと熱を持った。
「Y夫さん…壊れちゃう…は…っぅ…」
「由紀、感じてる顔、色っぽいよ」
抜き差しを繰り返され、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、みぞおちがわなないた。
真上から腰を落とされ、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、私は快感に溺れていった。
(ぐちゅん、ぬちゃ)
「はぅ…奥、深いところ…」
限界が来て、私は声もなく達した。
「Y夫さん…ああっ…見ないでっ」
果てたばかりの体を、体位を変えられて、また奥まで導かれた。
Y夫さんがうなじにそっと歯を立てると、耳の奥が小刻みに震えた。
Y夫さんが尖った乳首に指を這わせると、爪先がふわりと浮いた。
(くちゅん、とろとろ、きゅん)
「あっ…して〜っ」
「由紀、ちゃんと、俺のこと呼んで」
Y夫さんが腰のくびれに指を這わせると、肩がひくついた。
脇腹に熱を持った舌先を感じて、つま先がぴくんと反応した。
「Y夫さん…くぅっ…止まらないっ」
ゆっくりと押し入られると、指の先が震えて止まらない。
浅いところを焦らすように擦られ、爪先が震えて止まらない。
(ぴちゃ、ぬぷぬぷ)
「ひぅ…そんなにしないでぅ…」
「由紀、感じてる顔、反則だよ」
リズムよく揺さぶられ、私は自分から脚を絡めた。
湿った衝突音に頭を溶かされて、耳の奥が細かく痙攣した。
(ぬぷっ、ぴくぴく、ぬちゃ)
「そこ弱いの…ひぁっ…」
こらえていたものが弾けて、私は彼の腕の中でぐったりと脱力した。
「溶けちゃう…は…っっ」
求められた記憶が、日常を余計に苦しくした、夫への嘘だけが増えていく。
今になって思うのは、優しさの方がたちが悪いと知った。
今でもエプロンを外したときの、妙な解放感に触れると、あの夜に一瞬で引き戻される。