ラブホテルでの後戻りできないためいき
Y子(40代半ば・看護師 / 相手は駿さん(部下)
正直さ、夫の浮気を知ってしまった腹いせに、止まる理由が、思いつかなかった。
ってか夫とは、もう何年も二人で笑うこともぷつりと止まっていた。
駿さんは部下。触れてはいけない相手だと、それでも惹かれていく速さが怖かった。
習い事の発表会の打ち上げで、駿さんと最後まで残った。
遠くで鳴り続けた踏切の音——それが、あの夜の入り口だった。
ちなみに飲んでたのは梅酒ソーダ、たぶん何杯目。
余裕の仮面が、じわじわ剥がれていった…
「素直になったら?」
正直、たぶん一生忘れない、いい意味でも悪い意味でも。
耳元で名前を囁かれ、太ももがびくりと跳ねた。
「Y子、とろけ方、見てられないな」
スカートをずらされ、私はもっと、と素直にねだった。
シャツのボタンを緩められ、お腹の底が強張った。
ブラウスのボタンをぷつりと外され、声がびくりと跳ねた。
首筋をつぷりと押し開かれ、肌が勝手に浮き上がった。
尖った乳首を舌先で舐め上げられ、私はもっと、と素直にねだった。
「ひぁっ…変になる…!」
「Y子、そんな声、反則だよ」
駿さんが耳たぶに舌を這わせると、指先がきゅっと縮こまった。
駿さんが脇腹を手のひらで包み込むと、指先が芯から蕩けた。
鎖骨のくぼみに焦らすような指先を感じて、「もっと」と口が勝手に動いた。
(ずんっ、ずくん)
「ぁ…そんな、止めないでっ」
二人分の乱れた息を立てながら、首筋がひくついた。
一突きごとに体を揺らされ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、喉の奥がぞくりと粟立った。
「んあっ…イッちゃうぅ…」
「Y子、感じてる顔、色っぽいよ」
小刻みに突き上げられ、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、お腹の底がきゅっと縮こまった。
片脚を抱え上げられて深く繋がり、「もっと」と口が勝手に動いた。
駿さんがリズムを上げて攻め立てると、内ももがきゅうっと締まった。
「駿さん…んっ…そんなにしないでっ」
一気に高みへ押し上げられ、私は背をのけぞらせて固まった。
「ふぁ…奥、我慢できない、、、」
気づけば、駿さんの予定に自分の生活を合わせていた。
女に戻れた数時間の代わりに、心の隙間はまた開いた。
今になって思うのは、夫への嘘だけが増えていった。
不意に遠くで鳴り続けた踏切の音が蘇ると、無防備ではいられなくなる…