更衣室での許されない淵
里穂(仮)(結婚3年目・会社員 / 相手は颯太さん(昔の恋人)
子育てが一段落した途端の虚しさから——求められることに飢えていた自分がいた。
この家では、「好き」と言われることなんてなくなっていた。
颯太さんは昔の恋人。顔見知りが多い相手だと、分かった上で目をつぶった。
酔った夫を颯太さんが家まで送ってきた、その夜だった。
なぜだか鮮明に覚えているのは、洗いたてのシーツの、少し硬い感触——それだけは今も色褪せない。
考えるより先に、体が動いていた…
「止めないで」
ソファの上の照明がオレンジ色で、それだけ覚えてる。
頬を包まれて、つま先がひくついた。
額を合わせたまま、息がびくりと跳ねた。
背中のホックをそっと外され、「もう無理」と甘えた声が出た。
ベルトを緩められ、私は彼の首に腕を回した。
内ももをねっとりと舐められるたびに、私は自分から唇を求めた。
太ももの内側をきゅっと摘ままれるたびに、私は自分から彼を引き寄せた。
颯太さんが鎖骨のくぼみに指を沈めると、「もっと」と口が勝手に動いた。
(くちゅ、こくり)
「颯太さん…奥まで来て…んっ……」
「里穂、こっち向いて」
颯太さんが潤んだ奥を指で押し広げると、腰から下がじんと熱を持った。
颯太さんが敏感な芽にそっと歯を立てると、身をよじることしかできなかった。
颯太さんが耳たぶに舌を這わせると、耳の奥がきゅっと縮こまった。
「んっ…もう無理〜っ」
根元まで一気に貫かれ、腿の付け根がぞくりと粟立った。
繋がったまま抱き起こされ、お腹の底がびくりと跳ねた。
「んっ…やだ、恥ずかしいぅ…」
「里穂、溶けそうな顔してる」
真上から腰を落とされ、背中がびくりと跳ねた。
颯太さんが奥をずんと突き上げると、気持ちよさに素直に声を上げた。
「んっ…奥、見ないで、、、」
こらえていたものが弾けて、熱い波がゆっくり引いていった。
「颯太さん…ひぁっ…もっとっ」
参観日で、相手と目が合わないよう必死だった。
求められる悦びを知ってしまって、それでも罪悪感は消えてくれない。
終わってみれば、自分がいちばん割り切れていなかった。
あれ以来洗いたてのシーツの、少し硬い感触が鼻をかすめると、時効にならない何かが疼く。