危険な一夜に溺れて
由紀(30歳・歯科助手 / 相手は陽介(仮)さん(合コンで隣になった人)
背徳の甘さに誘われるように、その人の視線に、抗えなかった。
夫とは、子どもが生まれてから「好き」と言われることも枯れていた。
陽介(仮)さんは合コンで隣になった人。触れてはいけない相手だと、理性では理解していた。
習い事の発表会の打ち上げで、陽介(仮)さんと最後まで残った。
スマホの充電が15%で、それだけ妙に覚えてる。
平日昼のカーテン越しの光だけが、時間に流されず残った。
しおらしくなる自分が、いちばん許せなかった。
「見ないでって言ってる」
指を絡めて握られ、膝の裏がぞくりと粟立った。
肩紐をずらされ、息がふわりと浮いた。
スカートのファスナーを一つずつ外され、背中がふわりと浮いた。
濡れそぼった花びらをゆっくり撫で上げられ、わたしはもう声を殺せなかった。
膝の裏を円を描くように擦られるたびに、いいと思ったから素直に頷いた。
「変になる…ふぁ……」
「由紀、とろけ方、見てられないな」
脇腹をねっとりと舐められるたびに、わたしは理性を手放した。
尖った乳首をそっと甘噛みされるたびに、わたしは正直に声を上げた。
内ももに止まらない指の動きを感じて、腰がきゅっと縮こまった。
「やっ…おかしくなる、、、」
真上から腰を落とされ、息がぞくりと粟立った。
一突きごとに体を揺らされ、こめかみがじわりと蕩けた。
(ぬちゅ、くちゅん、ずんっ)
「ぁ…ねえ、気持ちいい〜っ」
「由紀、声、我慢しないで」
浅いところを焦らすように擦られ、ぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴り、声がぴくんと反応した。
最奥をぐりぐりと押し上げられ、腰がふわりと浮いた。
濡れた水音に頭を溶かされて、腰が勝手にくねった。
「おかしくなる…ひぅ、、、」
きゅうっと締まった瞬間、わたしは背をのけぞらせて固まった。
「ああっ…そんな、壊れちゃうっ…」
膝が笑ったまま、彼はまた覆いかぶさってきた。
うなじを焦らすようになぞられるたびに、喉の奥がじんと熱を持った。
太ももの内側をくすぐるように触れられ、わたしは短く彼の名を呼んだ。
「陽介(仮)さん…気持ちいい…んあっ……」
「肌、色っぽいよ」
背中の中心にぬるりとした感触を感じて、首筋が焼けるように熱い。
陽介(仮)さんが鎖骨のくぼみに指を沈めると、全身がわなないた。
(ぬちゃ、くちゅくちゅ)
「我慢できない…んぅっ…」
抜き差しを繰り返され、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、膝がとろけそうになった。
ゆっくりと押し入られると、肩がふわりと浮いた。
「頭が真っ白…はぅ……」
「由紀、もっと聞かせて」
リズムよく揺さぶられ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、「もっと」とだけ言った。
根元まで一気に貫かれ、わたしはもっと、とねだってしまった。
「頭が真っ白…んっ……」
目の前が白く飛んで、わたしの中が強く締まった。
「ひぁっ…止めないで……」
事が済むと、陽介(仮)さんはさっさとシャワーへ消えた。
特別扱いされて舞い上がって、それでも戻れる気がしない。
認めたくないけれど、自分がいちばん割り切れていなかった。
季節が巡って平日昼のカーテン越しの光が蘇ると、無防備ではいられなくなる。