危険な時間に溺れて
M子(40代前半・在宅ワーカー / 相手は亮(仮)さん(夫の上司)
子育てが一段落した途端の虚しさから、その人の視線に、抗えなかった。
夫とは、ここ数年会話らしい会話も消えていた。
亮(仮)さんは夫の上司。いい妻でいなきゃ、という枷が、少しずつ緩んでいた。
夫と喧嘩した勢いで家を出て、気づけば亮(仮)さんに電話していた。
いまだに手触りごと残っているのは、夫とは違う柔軟剤の匂い、ただそれだけ。
スマホの充電が6%で、それだけ妙に覚えてる。
どこか冷めたもう一人の自分が、それを眺めていた。
「好きとかじゃないから」
指を絡めて握られ、膝がわなないた。
「M子、とろけ方、色っぽいよ」
タイツをはだけられ、お腹の底がひくついた。
キャミソールを脱がされ、感覚だけが妙に鮮明だった。
ストッキングをはだけられ、つま先がふわりと浮いた。
亮(仮)さんが背中の中心にそっと歯を立てると、不覚にも声が漏れた。
尖った乳首に容赦のない指を感じて、背中がわなないた。
亮(仮)さんが膝の裏に舌を這わせると、腰から下が芯から蕩けた。
(ぬちゃ、ぱちゃ)
「もっと…ふぁ……」
「腰つき、たまらないよ」
太ももの内側をくすぐるように触れられ、声がとろけそうになった。
下腹部を指の腹でこね回され、太ももがわなないた。
うなじを激しく掻き回され、膝の裏が小刻みに震えた。
(ぬぷっ、とろり)
「ひぅ…お願い、もう無理っ」
後ろから深く突かれ、ぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴り、みぞおちがとろけそうになった。
一突きごとに体を揺らされ、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、肌が強張った。
(ふるっ、くちゅん)
「もっと激しく…はぅ〜っ」
「M子、反応、反則だよ」
繋がったまま抱き起こされ、冷静でいようとするほど乱れた。
浅いところを焦らすように擦られ、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、腰がふわりと浮いた。
真上から腰を落とされ、背筋が小刻みに震えた。
(とろり、ぴちゅ、ぞくり)
「亮(仮)さん…そこ弱いの…はぅ〜っ」
何度目かの波で、熱い波がゆっくり引いていった。
「はぁっ…恥ずかしい…!」
余韻に浸る間もなく、膝の上に抱え上げられて、また満たされた。
内ももをくすぐるように触れられるたびに、腰の奥が芯から蕩けた。
腰のくびれを転がすように弄られるたびに、内ももがわなないた。
(ずちゅん、ぞくり)
「亮(仮)さん…んっ…おかしくなる…!」
「M子、反応、堪らないな」
敏感な芽にぬるりとした感触を感じて、首筋がずくずくと疼いた。
脇腹を転がすように弄られ、背中が細かく痙攣した。
「焦らさないで…ぁぅ…」
最奥をぐりぐりと押し上げられ、喉の奥が芯から蕩けた。
亮(仮)さんが奥をずんと突き上げると、感覚だけが妙に鮮明だった。
手が、震えている。
「溶けちゃう…は…っっ…」
「腰つき、ぐっとくる」
亮(仮)さんが浅い場所を焦らすように擦ると、胸の奥がじわりと蕩けた。
根元まで一気に貫かれ、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、声を出すまいと決めていた。
荒い息づかいが響くなか、私はただ長い息を吐いた。
「溶けちゃう…んっっ…」
背中が大きくしなって、私は小刻みに震え続けた。
「離さないで…ひぁっ、、、」
本気になってはいけない、と何度も自分に言い聞かせた。
ちなみに飲んでたのはハイボール、たぶん何杯目。
女に戻れた数時間の代わりに、それでもこの熱の置き場所が分からない。
気づけば、普通の顔で会い続けるのが罰だった。
似たような場面で夫とは違う柔軟剤の匂いを目にすると、あの熱がぶり返してくる。