熱を帯びた花火の夜
結衣ちゃん(結婚3年目・歯科助手 / 相手は隆(仮)さん(行きつけのバーの常連)
鎖骨のくぼみに熱を持った舌先を感じて、自分の声とは思えない声が出た。
つい生々しい場面から書いたけど、ここで一度、時間を戻す。
危ういと知りながら、断る理由を手放していた。
誰かの特別になりたいという気持ちだけが、音もなく育っていた。
喉が渇いてたのに、梅酒ソーダを飲み干してたのを思い出す。
隆(仮)さんは行きつけのバーの常連。本能で危ないと感じる相手だと、分かっていたのに止まれなかった…
台風で子どもの行事が中止になり、隆(仮)さんと時間が空いた。
外の工事の、やけに規則正しい音——それが、あの夜の入り口だった。
まじで後先なんて、その時はまるで考えていなかった。
「止めないで」
その日ほぼすっぴんで、正直それが一番恥ずかしかった。
深く舌を絡められ、全身から力が抜けた。
髪をやさしく撫でられ、耳の奥が勝手に浮き上がった。
キャミソールをはだけられ、声がわなないた。
ジーンズのボタンをそっと外され、全身がとろけそうになった。
下着をずらされ、「もっと」と口が勝手に動いた。
うなじをねっとりと舐められ、胸の奥がじんと熱を持った。
背中の中心を小刻みに刺激され、息が強張った。
鎖骨のくぼみを舌先で舐め上げられるたびに、お腹の底がわなないた。
(ずぷ、はぁっ、ぱちゅん)
「んあっ…焦らさないで……」
「求め方、ぐっとくる」
首筋をじっくり吸い上げられ、お腹の底が芯から蕩けた。
濡れそぼった花びらを指の腹でこね回され、膝の裏がびくりと跳ねた。
膝の裏をそっと甘噛みされるたびに、太ももがひくついた。
(ぬちゅ、ふるっ)
「隆(仮)さん…そんなにしないで…やっぅ…」
隆(仮)さんがゆっくりと沈み込むと、身をよじることしかできなかった。
後ろから深く突かれ、背中がじんと熱を持った。
真上から腰を落とされ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、わたしは自分から唇を求めた。
(じん…、はぁん)
「んっ…全部あげるっ…」
「その顔、堪らないな」
隆(仮)さんが腰を強く打ちつけると、ねだるように彼を見上げた。
片脚を抱え上げられて深く繋がり、腰の奥が波打った。
小刻みに突き上げられ、ぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴り、膝がきゅうっと締まった。
(こく、ずくん)
「はぁっ…壊れちゃうっ」
何度目かの波で、わたしは小刻みに震え続けた。
「んぅ…壊れちゃう、、、」
一度達しても、今度はわたしのほうから求めていた。
太ももの内側をつぷりと押し開かれ、お腹の底が強張った。
下腹部を強く揉みしだかれ、爪先がとろけそうになった。
「は…っ…もう、してっ」
「こっち向いて」
敏感な芽を焦らすようになぞられ、わたしはもっと、と素直にねだった。
耳たぶに焦らすような指先を感じて、みぞおちが小刻みに震えた。
胸の先をつぷりと押し開かれ、声が焼けるように熱い。
(じん…、ぴちゅ、こくり)
「はぁっ…うそ、もう無理……」
根元まで一気に貫かれ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、わたしは彼の首に腕を回した。
隆(仮)さんが根元まで一息に押し込むと、声がぞくりと粟立った。
「ひぅ…ねえ、してっ…」
「結衣ちゃん、腰つき、堪らないな」
一突きごとに体を揺らされ、膝がわなないた。
リズムよく揺さぶられ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、声が甘く痺れた。
抜き差しを繰り返され、膝の裏がきゅっと縮こまった。
「隆(仮)さん…んぅ…イッちゃうっ…」
頭の芯が痺れて、わたしは彼の腕の中でぐったりと脱力した。
「はぅ…ねえ、深いところっ」
リードされるはずが、気づけば隆(仮)さんを翻弄していた。
正直さ、満たされたのは体だけで、家族の顔が浮かんで苦しくなった。
気づけば、自分がいちばん割り切れていなかった。
ふとした拍子に外の工事の、やけに規則正しい音を思い出すと、無防備ではいられなくなる。