常連の宅配ドライバーと、背徳の衝動
菜々子ちゃん(30代後半・在宅ワーカー / 相手はSさん(常連の宅配ドライバー)
ほんとに歳を重ねる焦りに背中を押されて——溺れる予感に目をつぶった。
ここ数年、「好き」と言われることが消えていたことに、慣れてしまっていた…
Sさんは常連の宅配ドライバー。相手も妻子持ちだと、分かっていたから、なお惹かれた。
夫と冷戦中のある夜、Sさんから飲みに誘われた。
こういうの書くの初めてで緊張してる。
なぜだか際立っているのは、エプロンを外したときの、妙な解放感を、行為より鮮明に覚えている。
ちなみに飲んでたのはレモンサワー、たぶん何杯目。
でさ、満たされたいだけの自分が、少し情けなかった。
「置いていかないで」
強く抱き寄せられ、喉の奥がとろけそうになった。
唇が重なると、思ったことがそのまま声になった。
「菜々子ちゃん、乱れ方、可愛すぎる」
肩紐を脱がされ、膝がふわりと浮いた。
ジーンズのボタンを一つずつ外され、腰の奥が焼けるように熱い。
首筋をつぷりと押し開かれ、腰の奥が震えて止まらない。
腰のくびれを焦らすようになぞられ、あたしは名前を何度も呼んだ。
尖った乳首をねっとりと舐められ、息がきゅうっと締まった。
「Sさん…くぅっ…もう、イッちゃうっ…」
「菜々子ちゃん、こんなに求められると思わなかった」
潤んだ奥をくすぐるように触れられるたびに、あたしは泣きそうな声で訴えた。
敏感な芽を熱い息でくすぐられ、喉の奥が小刻みに震えた。
内ももに焦らすような指先を感じて、太ももがふわりと浮いた。
「はぅ…我慢できない〜っ」
Sさんがゆっくりと沈み込むと、腰の奥がひくついた。
二人分の乱れた息に頭を溶かされて、みぞおちがびくりと跳ねた。
(ぞくぞく、ぬぷっ、くちゅん)
「あっ…もう、もっと激しく〜っ」
「菜々子ちゃん、乱れ方、見てられないな」
Sさんが浅い場所を焦らすように擦ると、お腹の底が細かく痙攣した。
片脚を抱え上げられて深く繋がり、声が小刻みに震えた。
荒い息づかいを立てながら、つま先が甘く痺れた。
(くちゅくちゅ、とろり)
「Sさん…あっ…恥ずかしい……」
きゅうっと締まった瞬間、あたしは声もなく達した。
「Sさん…頭が真っ白…ふぁ…」
帰り際、そっと抱きしめられて泣きそうになった。
あの数時間の私が、いちばん本当の私だった気がする、夫への嘘だけが増えていく。
終わってみれば、戻れない場所まで来ていた。
似たような場面でエプロンを外したときの、妙な解放感を思い出すと、無防備ではいられなくなる。