春の宵、SNSで知り合った人と境界線
RH(40代半ば・在宅ワーカー / 相手は亮太さん(SNSで知り合った人)
弱っているときに優しくされて——手を伸ばしたのは、私からだった。
この家では、目を合わせることなんてなくなっていた。
亮太さんはSNSで知り合った人。顔見知りが多い相手だと、痛いほど自覚していた。
マンションのエレベーターが止まり、亮太さんと閉じ込められた。
時計は1時半を回ってて、それだけはっきり覚えてる。
今もはっきり思い出せるのは、指輪を外して置いたサイドテーブルの音だった。
とりあえず期待するのはやめよう、と最初から決めていた。
耳元で名前を囁かれ、腰がこわばった。
スカートをじれったいほど焦らして脱がされ、私は天井を見つめたままだった。
ブラウスのボタンを焦らすように外され、全身が小刻みに震えた。
濡れそぼった花びらをねっとりと舐められ、腰が勝手にくねった。
亮太さんがうなじを爪の先でなぞると、全身がぞくりと粟立った。
「くぅっ…もっとっ」
「乱れ方、たまらないよ」
亮太さんが腰のくびれを爪の先でなぞると、爪先がひくついた。
脇腹を小刻みに刺激されるたびに、爪先が甘く痺れた。
耳たぶを転がすように弄られ、指の先がびくりと跳ねた。
「亮太さん…は…っ…そこ弱いのっ」
亮太さんがリズムを上げて攻め立てると、喉の奥がわなないた。
最奥をぐりぐりと押し上げられ、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、腿の付け根が震えて止まらない。
口の中がからからだ。
(くちゅ、ぎゅっ)
「ああっ…お願い、恥ずかしいっ」
「RH、汗すごいね」
亮太さんが奥をずんと突き上げると、肌がひくついた。
繋がったまま抱き起こされ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、腰が芯から蕩けた。
「頭が真っ白…んぅ、、、」
こらえていたものが弾けて、指先まで痺れが走った。
「亮太さん…ひぅ…我慢できない〜っ」
いつしか、生活の面倒まで見てもらうようになっていた。
あの数時間の私が、いちばん本当の私だった気がする、日常には戻れなかった。
夢だったことにできない——今でもそう思う。
似たような場面で指輪を外して置いたサイドテーブルの音を目にすると、無防備ではいられなくなる…
玄関の照明がオレンジ色で、それだけ覚えてる。