誘惑、パート先の店長と
菜々子(結婚7年目・在宅ワーカー / 相手は翼さん(パート先の店長)
弱っているときに優しくされて、一線を越える言い訳を探していた。
夫とは、子どもが生まれてから抱きしめられることもぷつりと止まっていた…
翼さんはパート先の店長。相手も妻子持ちだと、それでも連絡が来るだけで浮き立った。
夫の実家に行くのを断った週末、翼さんに会いに行った。
不思議と忘れられずにいるのは、指輪を外して置いたサイドテーブルの音——それだけは今も色褪せない。
冷めているふりが、いつのまにか剥がれていた。
「好きとかじゃないから」
その日は緊張しっぱなしで、体がやけに敏感だった気がする。
深く舌を絡められ、肩が強張った。
うなじに口づけられ、膝の裏がきゅうっと締まった。
「我慢しなくていい」
下着をそっと脱がされ、腰から下がこわばった。
ワンピースをそっと脱がされ、気づけば彼を引き寄せていた。
キャミソールを引き下ろされ、耳の奥が勝手に浮き上がった。
首筋を舌先で舐め上げられ、胸の奥がきゅうっと締まった。
潤んだ奥に焦らすような指先を感じて、あたしは天井を見つめたままだった。
鎖骨のくぼみをねっとりと舐められ、あたしは理性を手放した。
(ぬちゃ、こくり、くちゅ)
「んあっ…ねえ、溶けちゃう…」
「まだ終わらせないよ」
敏感な芽に止まらない指の動きを感じて、背筋がぞくりと粟立った。
膝の裏に容赦のない指を感じて、つま先が小刻みに震えた。
翼さんが下腹部に指を沈めると、指の先がとろけそうになった。
(ずんっ、ぬぷっ)
「見ないで…んあっ…」
翼さんが根元まで一息に押し込むと、こめかみが小刻みに震えた。
翼さんが最奥を抉るように穿つと、胸の奥がぞくりと粟立った。
(とろり、じゅわ、ぷちゅ)
「ひぁっ…おかしくなるぅ…」
「菜々子、もう少しだけ、いい?」
翼さんが最奥を抉るように穿つと、思わず声がこぼれた。
小刻みに突き上げられ、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、あたしはいやいやと首を振った。
(こくり、ちゅっ、ずちゅん)
「やっ…お願い、もっと激しくっ」
限界が来て、あたしは背をのけぞらせて固まった。
「ふぁ…もっと、、、」
果てたばかりの体を、今度はあたしのほうから求めていた。
翼さんがうなじを手のひらで包み込むと、腰から下がとろけそうになった。
翼さんが尖った乳首に指を這わせると、腿の付け根が波打った。
指先が、こわばっている。
(くぷ、はぁん)
「翼さん…全部あげる…ひぁっ……」
「菜々子、その顔、たまらない」
濡れそぼった花びらに熱を持った舌先を感じて、喉の奥がずくずくと疼いた。
胸の先をじっくり吸い上げられ、あたしは息を詰めた。
翼さんが背中の中心をきつく吸い上げると、肌が甘く痺れた。
(ずぷ、とろん、ぐちゅん)
「もっと…ひぁっぅ…」
ベッドのきしみしか聞こえないまま、太ももがぴくんと反応した。
抜き差しを繰り返され、ぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴り、あたしはただ長い息を吐いた。
「翼さん…は…っ…恥ずかしい〜っ」
「菜々子、腰つき、色っぽいよ」
二人分の乱れた息が響くなか、胸の奥がじわりと蕩けた。
最奥をぐりぐりと押し上げられ、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、全身が強張った。
根元まで一気に貫かれ、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、腰から下がふわりと浮いた。
「はぅ…止めないで…!」
きゅうっと締まった瞬間、あたしはしばらく動けなかった。
「イッちゃう…ひぅ……」
とりあえず首筋のあとを、夫に見られていないか鏡で何度も確かめた。
一応女に戻れた数時間の代わりに、次の連絡を待つ側になった。
あとに残ったのは、自分がいちばん割り切れていなかった。
今でも指輪を外して置いたサイドテーブルの音に触れると、心臓が小さく跳ねる。
そういえばその日、傘をどこかに置いてきたんだよね。