月夜に交わした火遊び
奈々ちゃん(30代前半・会社員 / 相手は雅人さん(義兄)
自分がまだ求められるのか確かめたくて——拒む気持ちは、最初から無かった。
この家では、触れられることなんて思い出せなくなっていた。
雅人さんは義兄。友人の夫でもあると、それでも視線を追ってしまう自分がいた。
エレベーターが点検で止まって、雅人さんと二人きりで十分ほど閉じ込められた。
順番が前後してたらごめん。
自分でも意外なほどはっきり思い出せるのは、冷めたコンビニおでんの、出汁の匂い、ただそれだけ。
甘えられる相手がいる、それだけで泣きそうだった。
深く舌を絡められ、わたしは泣きそうな声で訴えた。
額を合わせたまま、指の先が芯から蕩けた。
「たまらない顔してる」
ストッキングをずらされ、わたしは名前を何度も呼んだ。
ベルトを外され、全身が強張った。
ワンピースを引き下ろされ、みぞおちがふわりと浮いた。
雅人さんが膝の裏を舌先で転がすと、彼に何か言いかけて言葉が溶けた。
胸の先をきゅっと摘ままれるたびに、思わず声がこぼれた。
(ふるっ、ぬちゅっ、ぱんっ)
「雅人さん…はぅ…深いところ…」
「奈々ちゃん、反応、反則だよ」
雅人さんが濡れそぼった花びらに指を這わせると、太ももがきゅっと縮こまった。
敏感な芽をゆっくり撫で上げられ、つま先がひくついた。
(じん…、ぐちゅ、くちゅ)
「は…っ…だめ、頭が真っ白、、、」
雅人さんが根元まで一息に押し込むと、つま先から力が抜けた。
雅人さんが腰を強く打ちつけると、内ももが波打った。
「やっ…そこ、変になる……」
「奈々ちゃん、奥、好きだろ」
肌のぶつかる音が響くなか、声がこわばった。
雅人さんがリズムを上げて攻め立てると、こめかみがとろけそうになった。
「雅人さん…くぅっ…して…!」
背中が大きくしなって、わたしは何も考えられなくなった。
「雅人さん…見ないで…はぅ〜っ」
崩れ落ちた体を、彼はさらに激しく攻め立ててきた。
内ももを転がすように弄られるたびに、胸の奥がずくずくと疼いた。
うなじを小刻みに刺激され、内ももが細かく痙攣した。
(ぬちゅ、ちゅっ)
「雅人さん…ふぁ…ねえ、もっと激しく……」
「奈々ちゃん、そのまま感じて」
鎖骨のくぼみをそっと甘噛みされるたびに、肌がわなないた。
尖った乳首をきゅっと摘ままれるたびに、膝立ちが崩れそうになった。
下腹部を強く揉みしだかれるたびに、息がびくりと跳ねた。
「あっ…もう無理…」
雅人さんが浅い場所を焦らすように擦ると、指先がきゅうっと締まった。
雅人さんが腰を強く打ちつけると、「そこ」とつい口走った。
(ぬちゅ、じゅわ、ちゅっ)
「はぅ…止めないで…」
「奈々ちゃん、たまらないな」
繋がったまま抱き起こされ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、わたしは「だめ」と言いながらしがみついた。
雅人さんがリズムを上げて攻め立てると、肌がぞくりと粟立った。
(はぁっ、ちゅく)
「んぅ…恥ずかしい〜っ」
何度目かの波で、わたしは何も考えられなくなった。
「変になる…はぅ、、、」
気づけば、雅人さんの予定に自分の生活を合わせていた。
求められる悦びを知ってしまって、それでも終わらせ方が分からない。
認めたくないけれど、失ったものの方がずっと大きかった。
不意に冷めたコンビニおでんの、出汁の匂いが耳に届くと、心臓が小さく跳ねる。