AK、内緒の痕跡の記録
AK(30歳・専業主婦 / 相手は和也(仮)さん(義兄)
脇腹に遠慮のない愛撫を感じて、あたしは背をのけぞらせた。
熱が先に出てしまったけど、はじめに戻って順を追う。
その先を知りたい好奇心から、一線を越える言い訳を探していた。
長いあいだ、求められることが途絶えていたことに、慣れてしまっていた。
和也(仮)さんは義兄。近所でも噂になりかねない相手だと、それでも会う口実を探している自分がいた。
残業に付き合ってくれた和也(仮)さんと、二人きりになった。
自分でも意外なほど鮮明に覚えているのは、明け方に鳴き始めた鳥の声だけは、なぜか。
恥ずかしいのに、逃げ出せなかった。
「…こんな私で、いいの?」
深く舌を絡められ、消え入りそうな声しか出なかった。
「AK、こんなに求められると思わなかった」
ワンピースをじれったいほど焦らして脱がされ、息が細かく痙攣した。
スカートのファスナーを焦らすように外され、指先が焼けるように熱い。
首筋を強く揉みしだかれ、内ももが細かく痙攣した。
和也(仮)さんが鎖骨のくぼみに指を這わせると、あたしは思わず顔を隠した。
指先が、うまく力が入らない。
「は…っ…そんな、溶けちゃうぅ…」
「とろけ方、たまらないよ」
胸の先を強く揉みしだかれ、あたしは身を固くした。
和也(仮)さんが敏感な芽を指で押し広げると、あたしはシーツの端を握った。
(じゅる、くぷ、くちゅん)
「して…はぅぅ…」
後ろから深く突かれ、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響き、指の先が勝手にくねった。
根元まで一気に貫かれ、ずちゅずちゅと濡れた音が漏れ、指の先がじわりと蕩けた。
(きゅん、とろん、ふるり)
「はぅ…してっ」
「AK、我慢しなくていい」
和也(仮)さんがリズムを上げて攻め立てると、あたしは声を殺して耐えた。
和也(仮)さんが浅い場所を焦らすように擦ると、恥ずかしくて目をつぶるしかなかった。
浅いところを焦らすように擦られ、ぱんぱんと肌のぶつかる音が響き、あたしは思わず顔を覆った。
「ぁ…おかしくなる……」
何度目かの波で、あたしの中が強く締まった。
「あっ…もっと……」
残り香を、勘のいい相手に嗅ぎ当てられた。
求められた記憶が、日常を余計に苦しくした、後悔と未練が同居している。
罪悪感は消えてくれない——どうしようもなく。
今でも明け方に鳴き始めた鳥の声に触れると、あの夜が勝手に立ち上がってくる。
飲みかけのペットボトル、床に置きっぱなしだったの今思い出した。